EVO優勝3回の実績を持つ世界トップクラスのプロ格闘ゲーマーで、「東大卒プロゲーマー」の肩書きでも広く知られています。2026年5月からはVARRELに所属し、運営会社CELLORBの取締役も務めています。
ときど選手のプロフィール

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | ときど |
| 本名 | 谷口 一(たにぐち はじめ) |
| 生年月日 | 1985年7月7日 |
| 年齢 | 41歳 |
| 出身 | 沖縄県那覇市生まれ・神奈川県横浜市育ち |
| 血液型 | O型 |
| 学歴 | 東京大学工学部卒業 |
| 所属 | VARREL(2026年5月〜)/株式会社CELLORB取締役 |
| 異名 | ときんす、はじめ、Murder Face(マーダーフェイス)、アイス・エイジ |
「ときど」という名前の由来
中学1年生の時に初めて出場した大会(KOF98)にて使用キャラの八神庵で飛んで、キックして必殺技の闇払い(どうしたぁ!というボイス)という連携ばかり繰り返していたところ、ゲーセンの兄貴分から「お前、そんなしょうもないプレイなんだから、もう"ときど"でいいじゃん」と言われ、以来「ときど」を名乗っています。本人のインタビュー(電ファミニコゲーマー・2017年)によると、その大会には本名の一(はじめ)から取った「ハックン」という名前で出ようとしていたそうです。
東大卒は本当?学歴について
本当です。麻布中学・高校から1浪を経て東京大学理科一類に入学し、2009年に工学部マテリアル工学科を卒業しています。
そのまま東京大学大学院の修士課程に進みましたが、プロゲーマーの道を選び2010年に中退しています。「東大卒」は学部卒業のことで、大学院は中退という整理です。中退の理由について本人は、インタビューで「大学院の研究がぜんぜんつまらなかったんですよ」と語っており、プロとして戦うウメハラ選手たちの姿を見てこの道を選んだそうです。
この辺りの葛藤は著書である東大卒プロゲーマーにて詳しく書かれています。
使用キャラクター
タイトルごとの使用キャラは以下のとおりです。
| タイトル | 使用キャラ |
|---|---|
| KOFシリーズ | 八神庵(名前の由来になった原点) |
| ストリートファイター4 | 豪鬼 |
| ストリートファイター5 | 豪鬼 → ユリアン→ルーク |
| ストリートファイター6 | ケン → JP |
スト4以降、長く豪鬼一筋のイメージが強い選手でしたが、スト6ではケンをメインに使用。その後の弱体化を受け、現在はJPを主に使っています。
使用デバイスはレバーレス
現在は傾斜が付いていて運指をせずに指の関節で押せる特注のレバーレスを使用しています。
主な戦績
| 年 | 大会 | 成績 |
|---|---|---|
| 2002年 | EVO 2002(カプエス2) | 優勝 |
| 2003年 | 闘劇'03(カプエス2) | 優勝 |
| 2007年 | EVO 2007(スパIIX) | 優勝 |
| 2013年 | EVO 2013(スパ4) | 準優勝 |
| 2017年 | EVO 2017(スト5) | 優勝 |
| 2017年 | Capcom Cup 2017 | 準優勝 |
| 2018年 | EVO 2018(スト5) | 準優勝 |
| 2026年1月 | SFL: Pro-JP 2025(REJECT) | 優勝 |
| 2026年3月 | SFL: ワールドチャンピオンシップ 2025(REJECT) | 優勝 |
格ゲー黎明期のEVOから現在のSFLまで、20年以上にわたり世界の第一線で勝ち続けているのが、個人的にはときど選手の最大の凄みだと思います。EVO 2017優勝までのスランプと復活の道のりは、著書『努力2.0』に本人の言葉で詳しく書かれています。
2025年1月開催の「日本eスポーツアワード2024」では、年間最優秀eスポーツプレイヤー賞と格闘ゲームプレイヤー賞の2冠を達成しています。
有名なこの豪鬼の瞬獄殺を模したポーズは2017年EVOを優勝した時のものです。
経歴:REJECTからVARRELへ
| 期間 | 所属 |
|---|---|
| 2011〜2016年 | Mad Catz |
| 2011〜2024年 | TOPANGA(並行所属) |
| 2017〜2019年 | Echo Fox |
| 2023年7月〜2026年4月 | REJECT |
| 2026年5月〜 | VARREL |
REJECT時代の最後にSFLの国内・世界の両タイトルを獲り、2026年4月30日に契約満了で脱退しました。翌5月1日、EVO Japan 2026の会場でVARRELへの加入が発表されています。運営会社CELLORBの取締役として、経営側にも関わっています。
著書
ときど選手は3冊の著書・関連書籍を出しています。
東大卒プロゲーマー 論理は結局、情熱にかなわない(PHP新書)
2014年7月発売。麻布中高から東大へ、大学院試験の失敗で挫折し、公務員試験に受かりながらプロゲーマーを選ぶまで。「東大卒プロゲーマー」という肩書きの中身を、挫折込みで本人が綴った半生記です。徹底して逃げ続け同じ技を繰り返す、"アイスエイジ"と呼ばれた勝利至上主義のプレイがなぜ今のスタイルに変わったのか、その原点もこの本に書かれています。
世界一のプロゲーマーがやっている 努力2.0(ダイヤモンド社)
2019年12月発売。スランプのどん底からEVO 2017優勝に至るまでに、努力のやり方そのものを作り変えた過程を「6つの法則」に整理したノウハウ本です。勝ちにこだわらず「負け」の中に答えを探す、気合いではなく心に負荷をかけない仕組みで続ける、部屋にはベッドしか置かない——と、書かれていることはかなり具体的です。
産経新聞の書評で「人生やビジネスの戦略書としても参考になる」と紹介され、ダイヤモンド・オンラインで40回以上抜粋連載されるなど、ビジネス書としても読まれています。一方で「スト5の実例が多くて読みにくい」という一般読者の感想もあるのですが、裏を返せば、スト6をプレイしている読者なら実例がそのまま腹落ちするということです。ときど選手の本ではこれが一番おすすめです。
新スポーツスーパースター伝 シーズン2 ときど(ベースボール・マガジン社)
2025年12月発売の伝記児童書です。シリーズの顔ぶれがすごくて、シーズン1がダルビッシュ有選手やリーチマイケル選手、シーズン2が藤井聡太さん・ときど選手・羽生結弦さんという並びです。プロゲーマーが将棋棋士や五輪金メダリストと同じ「あこがれのアスリート」枠に入ったこと自体が、個人的には感慨深いです。
本文は総ルビで、両親への取材をもとにした少年時代の話や「ときど」誕生秘話の章、eスポーツを学べる豆知識コラムも収録されています。ときど選手本人も「大人が読んでも楽しめる」とコメントしており、子どもがゲームばかりで心配、という親御さんにこそ薦めたい1冊です。

